夫婦が離婚する際に財産分与や生活の清算の為に住宅を売却する例は少なくありません。
住宅を売るとなると、当然ですが不動産業者に委託する事になります。
委託を受けた業者は住宅を不動産市場に売り出し、買主を募る事によって売買を成立させるわけです。
不動産業者は住宅売買の仲介をする立場から、必ず売主側に「家を売る理由は何ですか?」と質問します。
これは何も好奇心から質問するのではなく、買主候補から必ず訊かれる問題だからです。
もし家を売ろうとするなら、不動産業者からのこの質問に返答する必要があるでしょう。
売却理由が離婚はNGなのか?
そこで問題となってくるのが、家を売る理由が「離婚するから」では駄目なのかという事です。
一般的には家を売る理由が離婚というのはNG(ノーグッド=良くない)と言われています。
離婚のせいで売られる家というのは人気がなく、スムーズに売却できなかったり売却価格が低くなってしまうとされているからです。
しかし、実はこの問題には様々な意見があり、今のところ明確な「正解」はありません。
離婚が理由ではダメな場合
家を売却する理由が「離婚ではダメ」と言われるのには次のような問題があります。
・夫婦が離婚するような家は縁起(ゲン)が悪い
・新婚夫婦は離婚理由で売られる家を買いたがらない
・年配の人は理由に関わらず縁起の悪い家を嫌がる
・家のせいで夫婦離婚になったのではと疑う人がいる
・後々トラブルに巻き込まれるのではと心配する
実際、縁起うんぬん以外はあまり気にする必要がないと感じられますが、現実問題として気にする人が多い事は事実のようです。
離婚が理由でもOKな場合
一方では離婚が理由で売られる住宅を買うのに問題はないという意見もあります。
・現代では離婚は珍しくないし家を売却しても差し支えない
・周囲の環境(近所付き合い、公害、騒音等)が悪いよりもマシ
・環境や建物自体に問題がないなら気にしない
・嘘をつかれるより本当の事を言ってくれたのなら好印象だ
・今ドキ、縁起などはまったく気にする必要はない
売却理由をどう言えばいいのか
住宅を売るに当たって損になるか得になるかは別として、仲介してくれる不動産業者には本当の事を伝えておくべきです。
離婚の為に家を売るという理由を隠していたとしても、何かのキッカケから知られてしまうと問題が大きくなります。
不動産業者には隠し事をせずに真実を告げ、どのように対処すべきかを相談してください。
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