離婚する時、車を夫婦のどちらかが所有するのではなく、買取業者に売却して現金で分ける。
この方法を採った場合、次のようなメリットが得られます。
離婚する夫婦が車を手放した方が良い4つの理由
離婚する時どちらが所有するかで揉めずに済む
マイカーを売ってしまえば、夫婦のどちらが車を受け取るかで揉める必要はなくなります。
離婚時には車の所有権だけでなく、不動産や預貯金の分与、家財の分け方、新居探し、子供の親権など、早急に決めなくてはならないことが山積みです。
それに加えて車の所有で揉めるのは、まさに時間の無題使いでしかありません。
思い切って車を売却し、現金化したうえで分けるのが効率的な方法です。
離婚後車を売ったお金で新しい車を買える
300万円で購入した新車も中古で売るとなると評価額は確実に下がります。
平常時であれば「まだまだ乗れる状態なのに」と残念に感じる人もいるでしょうが、離婚となれば問題はまた別です。
今まで夫婦二人または家族で生活していたものが、離婚すると家族構成や生活環境はガラッと変化します。
これまでの大きめの自動車やファミリーカーは必要なくなるわけですから、車を売ったお金を夫婦で分け新生活に合わせた小型車や燃費の良い車に買い替えたほうが合理的です。
離婚前という過去とは縁を切り新しいスタートができる
夫婦や家族で使っていた車にはたくさんの思い出が沁み付いています。
その車を離婚後も使い続けていると、車で家族旅行した事や子供を保育園に送っていった事などを思い出すのではないでしょうか。
離婚は人生の終わりではなく新しい出発です。
過去の思い出が満載された車を使い続けるより、新しい車で新しいスタートを切った方が前向きな気分になれます。
離婚後車が必需品ではない場合もある
夫婦が離婚すると財産は半分になり、これまでの預貯金も実質的には半額に減ります。離婚に伴う新居への引っ越しや家財道具の購入など、お金が掛かる事が次から次へと発生します。
車がなければ通勤も買い物もできない地方は別として、地域や条件によっては車がなくても生活できるケースも少なくありません。
車を所有していると自動車税や車検、ガソリン代、駐車場代などが掛かります。車が必需品でないなら車を売却して現金化し、そのお金を新生活に有効に使うというのが合理的な考え方です。
離婚で車を売却するときの注意点
離婚時の車の売却には注意しなければいけない事もあります。
車の売却に手間や時間が掛かる
車を売るとなれば何かと手間が掛かります。買取業者を探して見積もりをしてもらい、納得できない価格であれば別の業者を探し直さなければなりません。
最近ではインターネットで一括査定をしてもらったり、出張査定を依頼する事もできますが、売却完了までにはそれなりの手間と時間が掛かる事は覚悟する必要があります。
売却決定後も売買契約をする、名義変更をする等が必要ですので、時間的な余裕を持って売却する事をオススメします。
車が高く売れるとは限らない
我が家の愛車がどのくらいの価格で売れるのかはケース・バイ・ケースです。車の状態や走行距離、中古車市場の状況などにもよりますし、売却方法によっても価格は異なってきます。
いずれにせよ使用中の車(中古車)を売るわけですから、必ずしも希望の価格で売れるとは限らないと考えておくべきです。
時間を掛けてじっくりと売るなら高価格で売却できる可能性があるものの、離婚の話し合いという何かと忙しい時期に売らなくてはならないのですから、高く売れない場合も想定しておいてください。
車を売ると足がなくなる
マイカーを売却すると、その時点で車がなくなります。ごく当たり前の事ですが、離婚手続きで役所に出かけたり、引っ越し荷物を運ぶ為の車はなくなるわけです。
車がないと何かと不便、荷物を運ぶ都合がある、子供さんがいるので足が必要…等の場合は、マイカーに代わるものを考えておかなくてはなりません。
両親や家族、友人知人の車を借りられるようなら早めに連絡しておきましょう。車を借りる当てがない場合は、タクシーやレンタカー会社を探しておくと便利です。