離婚について前向きに考え、それぞれの道を歩んでいくと決意した夫婦が、婚姻関係を解消するためには、協議離婚の手続きを取ることができます。
全離婚の中でも最も多いと言われている手段が協議離婚ですが、どのような方法が取られているのかを事前に確認しておくようにしましょう。
協議離婚をする前に必要な諸準備について
協議離婚というのは、裁判所や調停員などの介入を必要とせず、夫婦関係にあった男女が話し合いのもとで、離婚手続きを進める事ができる手段の一つです。
離婚等に関する知識が浅い、素人二人が話し合いをした上で離婚手続きをしますので、事前に離婚に関する知識を身に着けて置く必要があります。
何一つ離婚についての知識を得ていない側は、離婚手続きを有利に進める事ができず、相手の言うがままに様々な事が決定します。その為離婚後に、後悔ばかりが募る人も多いと言われています。
離婚についてある程度の知識を得るために、専門書籍等を入手したり、インターネットの離婚専門サイトなどを利用し、最低限の知識を得ておくようにしましょう。
その他にも離婚の原因が不倫などの不貞行為にある場合は、その証拠となるものを準備、もしくは証拠集めを行う必要があります。
夫の不倫が原因で、協議離婚を行う時には慰謝料の請求なども発生してきますので、希望通りの金額が請求できるよう、スムーズな交渉を進めるために、証拠品は重要なものとなります。
証拠品としては、ラブホテルを利用したと思われる領収書や会員証、その他不倫相手とのやり取りが確認できる手紙やメールなどがあります。
夫のDVが原因で離婚をする決意するときには、怪我を治療するために利用した病院の領収書や診断書、体にできたDVによる傷や痣の証拠写真を残しておく必要があります。
さらに借金やギャンブルによる離婚原因を抱えている場合は、借金の借用書などが必要となるでしょう。
離婚手続きにかかる費用について調べておく
協議離婚は、他の離婚手段に比べるとそれほど費用はかかりません。
但し、教育費や慰謝料などの支払いが発生する場合には、後々のトラブルを避ける為にも公正証書を作成する事が望ましいでしょう。
公正証書を作成する場合は、専門の方に依頼することになりますので、作成手数料として5万円前後の費用がかかるでしょう。
その他にも引越しの費用や生活費などの費用も必要となりますので、離婚をするにあたってどのくらいの費用が必要になるのかある程度把握しておくようにしてください。
財産の把握に必要な書類を集める
財産分与に関する書類は、離婚手続きをする前にかならず必要書類を集めるようにしましょう。
離婚に必要な書類には、それぞれの捺印と署名、親権者の記名などが必要となり、その他の事項は特に準備する必要がありませんので、財産分与や慰謝料に関しては後回しにされることがあります。
しかし離婚後財産分与についての話し合いを進めた時、必要書類を一方が隠したり、見せなかったりする事がありますので、離婚手続きをする前にちゃんとした書類を集めておくことが重要です。
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