自分の感情は押さえて
夫婦が離婚するとなると、お互いにネガティブな感情を抱く事もあります。
女性の場合も「私は悪くないのに…」「夫のせいで離婚…」と感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、養育費の取決めで有利な条件を獲得する為には、いったんネガティブな感情は押さえるようにしましょう。
なぜなら、お金の問題は感情を絡めるとドロドロになりやすく、むしろビジネスライクに攻めた方が成功率が高くなるからです。
養育費の取決めでも夫婦の問題と子供の問題は別と割り切って、冷静で穏やかな精神状態で交渉すると有利に運ぶ事ができます。
恨み言や責任追及はNG
離婚の話合いの場では、女性側からの恨み言や責任追及は極力押さえてください。
「あなたがしっかりしないから子供が…」
「父親のくせに何をしてくれたっていうの…」
「これっぽっちの養育費しか出せないなんて…」
といった発言は養育費の取決めで失敗する原因になります。
父親が子供の養育費を払うのは当然ですが、あくまで「お金を出して貰う」という状況に変わりはありません。
自分と子供にとって有利な条件で養育費の取決めをしたいなら、ある程度の冷静さをキープして恨み言や責任追及は避けるべきです。
いくら夫側を批難しても養育費の金額は上がらないばかりか、逆ギレされて反論に及び最後は口論で終わるのが関の山だと知っておきましょう。
父親という立場を強調
子供の養育費は母親が管理する為、父親側はついつい「自分の事に使ってしまうのでは?」という疑念を抱きがちです。
確かに、養育費であっても母親が私用に使うのは可能ですから、あながち間違った不安とは言い切れない部分もあります。
こうした父親側の疑念を払しょくする事も、養育費の取決めで女性が不利にならない為の重要なポイントです。
例えば、「子供たちはパパを尊敬しています。将来は父親のような立派な人になれるよう、私としても充分な教育をしてあげたいと考えています」といったスタンスならどうでしょうか?
これなら父親側も養育費を出し惜しみしにくくなります。
養育費は細く長くが原則
離婚時の子供の養育費取決めで最も重要なのは「細く・長く」という考え方です。
「細く」とは少ない金額でもという事、「長く」とはずっと受取り続けるという事で、多少は不満の残る金額でも子供が成人するまで貰えるようにするという意味になります。
全国の母子世帯調査によると、養育費の取決めをしたにも関わらず調査時点で養育費を受け取っている割合は全体の20%程度だったそうです。
つまり、10人に8人の母親は養育費を貰えていないという結果でした。
そうした意味でも養育費の取決めでは「細くても長く受取れる事」を目標にしてみてはどうでしょうか。
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