現代社会では結婚している夫婦全体の3割から4割程度が離婚を決断しているといわれています。
できるなら人知れず離婚したいという悩みを抱えている男性も少なくないでしょう。
残念ながら、離婚はそう簡単なものではありません。
離婚したいという気持ちとは裏腹に、どうしても今すぐに離婚ができそうもないという場合には「別居」という選択肢もあります。
別居はやり方次第では離婚のマイナス要素になってしまう可能性もありますので、実行に移す際には十分な注意が必要です。
ここでは、円満離婚を実現できる「正しい別居」について考えてみます。
不利にならない別居をしよう
別居を離婚にプラスにするためには、配偶者としっかりと話し合った上で実行する必要があります。
離婚したいという気持ちが先走っていきなり家を出てしまう男性もいますが、それは絶対にやってはいけません。
夫婦には同居の義務というものが定められており、婚姻関係にある以上はお互いに助け合う必要があります。
それにも関わらず相手の同意も得ず、いきなり別居という形をとると離婚原因を作った事になって自分に不利な状況になります。
妻の不貞行為が原因で別居を余儀なくされる場合でも、その証拠を確実に押さえた上で別居をするようにしましょう。
距離をとる事で冷静な対応が期待できる
離婚したいという気持ちを抱えたまま、同じ屋根の下で夫婦として生活をするのは辛いものです。
ではすぐに離婚できるのかというと、なかなか思い通りに行かないのが離婚というものの難しさでしょう。
常に冷静な対応が必要であるにもかかわらず、家の中で顔を合わせると感情的になって話がまとまらないというのはよくある事です。
そのような状況が長くなればなるほど互いを傷つけ、最悪の離婚という結末を迎える事が予想できます。
こんな結末を避ける方法として離婚前の別居は大変合理的です。
このまま一緒の生活を続けては良い結論を導けないという素直な気持ちを妻に伝え、納得してもらった上で別々の生活を取りましょう。
少しだけでも距離をとる事によって、それぞれに離婚に向けた心の整理がつけやすくなります。
別居をしても戸籍上では夫婦である事は変わりありません。
しかし、別居をすると離婚後の生活のシミュレーションにもなり冷静に将来を考える事ができるので、円満離婚に向けた前向きな話し合いができるようになるでしょう。
実際に円満離婚を経験した夫婦の中には、別居を選択した事で長引いていた離婚問題がスムーズに解決できたと実感している方も多いようです。
少なくとも今の冷え切った夫婦という状況から逃れるためには、別居が良い手段である事は間違いないはずです。
離婚の道は一つではない
ここまでに円満離婚に向けての別居という選択肢を紹介しました。
妻との関係に悩んでいて、夫婦関係の修復か離婚かで悩んでいる場合にも別居は大変お勧めです。
別居をしてお互いに距離をとってみる事で、改めて自分の欠点や妻の良い点、改善した方がいい点などを見つめ直す事もできます。
実際に離れてみて「やっぱり二人はこのままでは良くない」と感じ、離婚に向けた覚悟を決めるきっかけにもなるでしょう。
離婚への道は、決して一つではありません。
遠回りでも時間をかけてでも冷静に話し合い、互いが納得した上で離婚届けにサインができれば離婚後に再び幸せな生活を手に入れる事につながるでしょう。
離婚を考えている最中の別居にはメリットだけでなくデメリットもあるので、よく理解した上で行動に移すようにしてください。
幼い子供を抱えている夫婦の離婚前の別居や、不倫相手と離婚後に一緒になる事を考えている男性の別居などは、離婚条件の面で不利な状況に追い込まれる可能性もあります。
そのような懸念がある場合は、専門家に相談した上で自分有利の別居が選択できるよう注意してください。
妻と離婚したいのに同意がもらえないで悩んでいる方
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離婚したいのに出来ずに悩んでいる方
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