面接交渉権というものをご存知でしょうか。
これは離婚後、子どもと別々に暮らすと決意した親が、月に1度の割合で子どもと会うことを許されている権利の事を言います。
大人の都合によって、家族がバラバラの状態になったことを受け、子どもは大変ナーバスになっています。
本来一緒にいるべき父親と母親が別々の場所で過ごしている状況でさえ、小さい子どもには理解が難しいでしょう。
それに加え、なぜか月に1度だけは、離れて暮らす親と会うことができるという不思議な生活では、頭の中がぐちゃぐちゃになることもあるはずです。
離れて暮らす親にとっては、子どもと会える日を何よりの楽しみとしている事も理解できますが、デリケートな子どもの心をこれ以上かき乱さないためにも、面接交渉の時の注意点を覚えておくようにしましょう。
面接交渉権の意味を理解しよう
面接交渉権とは、離れて暮らす子どもに会うことが出来る権利の事を言いますが、いつどのくらいの時間、子どもに会うのかを細かな取り決めがあります。
離婚後、子どもと離れて暮らす親が子どもに面会をし、一緒の時間を過ごす事ができるのが面接交渉といい、その権利の事を面接交渉権と呼びます。
子どもに会いたいという親のエゴでできた権利のように思われがちですが、あくまでも子どものしあわせを目的に考えられている権利だという事を忘れないようにしましょう。
中には、子どもを引き取った親が、面接交渉権に応じないケースもありますが、この権利は親であれば誰でも利用できるものですから、拒否することは不可能です。
その他にも子供が面接交渉をすることを拒んだ場合も、無理に会う事はできません。
面接交渉の内容を取り決める時の注意点とは
離婚後、子どもの親としての権利を果たすためには、様々な取り決めが必要です。
慰謝料や養育費は当然ですが、面接交渉についても具体的な問題を話し合う必要があります。
例えば、面接の頻度を決める場合は、月1回とし、何時から何時までを面接の時間とするのかを決めるのが一般的。
そのうち年に2回は、2泊3日の外泊を許可するなどの内容が話し合われます。
さらに、面接の場所はどこにするのか、面接の際の連絡方法はどのようにするのか、などの細かな方法まで決めなければなりません。
面接交渉とは、離れて暮らす子どもと、直接あって同じ時間を楽しむというだけではありません。
誕生日やクリスマスなどのイベント毎に、プレゼントを贈ってもいいかなどを提案することもできます。
その他には、学校の行事への参加の有無や手紙、電話連絡のやり取りなどをしてもいいかなどの取り決めもできます。
子どもの将来の事をまず第一に考えて内容を決める必要がありますので、離婚後も子どもにとって良い親であることを前提にしてください。
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