女性の円満離婚

夫と離婚したいけど、離婚に同意してくれない時の対処法

不倫や浮気、ギャンブルに借金など、離婚理由は色々とあります。
ただ、中には、妻が何度も「離婚したい」と訴えても、それに応じてくれない夫もいます。

特に、モワハラやDV夫の場合、なかなか話し合いに応じてくれず、通常の離婚よりも時間がかかり、体力の消耗も深刻です。
しかし、諦める事はありません。

「離婚したい」という強い覚悟があれば、夫と離婚することは可能です!

ここでは、夫と離婚したいでも、夫が離婚に同意してくれない場合はどうしたらいいか?その解決策についてまとめています。

1日でも早く離婚問題に決着がつけられるよう、こちらの情報を参考にしてください。

なぜ?夫は、離婚に同意しない?夫が離婚しない理由

なかなか離婚に応じない夫に、むやみに「離婚して!」と訴えてはいけません。
その上、《毎日のように「離婚して」と言い続けている間に、言葉の重みも失われ、さらに、夫の離婚同意は得られにくくなる》でしょう。

夫の心に「離婚してほしい」というあなたの気持を届けるには、

「なぜ?夫は離婚に同意しないのか?」
「離婚できない理由があるのか?」

を考える必要があるのです。

1、バツがつくのを恐れている/世間体

離婚に同意しない理由で最も多いのが、「世間体」です。
特に、家では横暴で、妻や子供に対しての優しさ、愛情等が欠落しているのに、職場や友人などの前ではすごく真面目で誠実という2面性を持つ夫の場合は、何よりも「世間体」を気にする傾向にあります。

そのため、「離婚」というバツがつくことが許せず、離婚届に判を押さないのです。
また外面だけが良い夫は、妻に対する愛情がすでに失われているにも関わらず、体裁だけでよき夫婦を演じることが出来るため、離婚はかなり厳しい状況です。

2、妻の収入をあてにしている

共働きの場合なら、妻の収入によって、支えられている今の生活を失うのが怖くて、離婚に同意しないこともあります。
また最近では、夫よりも妻の稼ぎが良いという夫婦も多く、妻に依存する夫も珍しくありません。

3、夫婦仲を修復できると思っている

離婚に同意しないのは、夫婦仲をまだまだ修復できると思っているからです。
夫にそう思わせているのは、あなたのあいまいな態度が原因の場合もあるので、離婚を覚悟しているなら、もう一度夫に対する行動や接し方を見直しましょう。

4、離婚は何かと面倒と思っている

夫婦生活が長いほど、離婚は簡単ではありません。
住宅ローンやその他借金、家や車、その他もろもろ解決しなければならないことがたくさんあります。

そんな面倒はできるだけ避けたいと思うと、なかなか離婚に同意しません。

5、離婚で子供と離れるのが嫌

妻に対する愛情はないけど、離婚で子供と離れるのが嫌だと思っている夫も離婚には同意しません。
また万が一夫から離婚の同意が得られたとしても、親権を夫に取られたりすることもあります。

上記のような理由で、夫が離婚に同意しないということが言えます。


この中で、夫から離婚同意を得るため、あなたが譲歩できる点はないか、などもふまえもう一度良く考えてください。

離婚の真剣さが伝わらない!夫が妻の気持ちを理解していない時の対処法

何度も言いますが、「離婚して」を口癖にしてはいけません。
なかなか離婚に同意しない夫を前に、苛立ち、焦る気持ちは分かります。

しかし、「離婚して」が口癖になると、言葉の重みは次第に、そして確実に失われます。
すると、あなたに離婚の強い意志や覚悟があっても、その真剣さは、夫の心に響く事はありません。

「おおかみ少年」と一緒です。
何度も何度も、むやみに「大変だ」「辛い」「助けて」と叫んでも、繰り返し聞かされた方は、その言葉に耳が、心が慣れてしまい、「また、言っているよ、放っておけ」と軽く聞き流すようになります。

なので、決して、むやみに「離婚して」と口にしてはいけません。
では、どうしたらあなたの離婚に対する真剣さが夫に伝わるのか?

いかに、5つの対処法を紹介します。
ただ、離婚になかなか応じない夫ですから、次の対処法でも簡単ではない、という事を覚悟してください。

対処法その1、「家を出る/別居する」

実家または、友人宅にいける、もしくはアパートを借りられる経済力があるなら、今すぐ家を出ましょう。
その際、全ての荷物を持ち出す必要はありません。

ただし、残りの私物はすべて処分してもらう覚悟で家を出てください。
二度と夫の住む家には戻らない覚悟で、家を出ましょう。

その際、夫に気づかれてしまうと、強引に引き止められる可能性も高いため、決して気づかれずに準備してください。
そして、出た後は連絡をしばらく取らないようにしましょう。

さらに、家を出ることで、世間体を何よりも気にする夫の常識、意識を変えることが出来ます。
妻が家を出る事が周囲に伝われば、世間体を気にするどころではありませんからね。

その結果、夫もようやく、離婚という問題に真正面から向き合うことが出来るはずです。

対処法その2、「友達、上司、家族に協力してもらう」

離婚になかなか同意しない夫は、世間体を気にする傾向にあるため、妻がいくら説得しても簡単に離婚に同意する事はないでしょう。
そこで、対策として、夫の世間体をこちらから壊す作戦が有効です。

夫は、自分の家族、妻の家族、そして、職場の関係者、友達等に今、自分が離婚という危機的状況に置かれている事を絶対に知られたくないと思っています。
だからこそ、あえて夫婦の離婚問題を夫の関係者に知ってもらうのです。

会社の同僚や友人に相談し、夫婦の間に入ってもらうのが、もっとも理想的です。
その際、外面がよく、世間体をなによりも気にする夫ですから、友達や同僚に離婚を知られてしまうと一瞬パニックになるでしょう。

しかし、「妻から離婚を要求されているだらしない夫」と思われるよりも、「だらしない妻に自分から離婚を申出た」と思われた方が、世間体を保てる、と自分中心に考えを変えるので、意外とすんなり離婚に同意する可能性もあります。

この場合、あなたが夫から三行半をつきつけられたと、周囲に悪いイメージを与える事もありますが、それでもあなたの離婚したい望みは叶えられます。
ただ、ここで注意が一つあります。

夫の両親や兄弟、親族だけに相談するのは避けましょう。
離婚になかなか応じず、世間体をなによりも気にする夫は、ご両親や親族の前では、理想的な夫、理想的な息子を演じている可能性があります。

すると、あなたが義理のご両親等に「夫と離婚したい」と相談したとしても、夫が離婚したくない、と言えば、夫の両親、親族は、一丸となって、あなたと夫の離婚を阻止する方向で、進めるでしょう。

そうなれば、夫と離婚したいあなたの希望は、ますます叶えにくくなります。
特に、現在夫の両親と同居されている方は、それ以外の方々に相談することもおススメします。

そもそも、あなたが以前から夫と離婚したいとひどく苦しんでいるなら、同居している夫のご両親は、すでにそれに気づいているはずです。
にも関わらず、何一つあなたを救おうとしないのは、夫のご両親もあなたの夫と同じ考えである、という事です。

このような方々にあなたの辛い気持は、決して理解してもらえません。
あわよくば、このままずっとあなたを辛い気持ちを無視し、家政婦として扱うつもりなのかも知れませんよ。

残酷ですが、そんな事も視野に入れ、相談する相手を慎重に選んでください。

対処法その3「家計を分ける」

家を出ることもできない、また相談する相手もいない、というなら、自らの力で根気強く、離婚の意思を伝えるほかありません。
その一つに、夫とあなたの家計を分ける方法があります。

離婚となれば、あなたは、自力で生活する必要があります。
その準備としても家計を分ける事は悪くありません。

また、夫も妻が家計を分けるにあたり、離婚したい意思が強く、近々この家を出て行くつもりなのであろうと、少しずつ妻の気持ちが理解できるようになるでしょう。
さらに、妻の収入をあてにし、それが離婚同意を拒む要因となっている夫に対しても、家計を分ける事は有効です。

ただし、現在無職で専業主婦の場合は、あなた自身の収入源が必要です。
その場合、自力で生活した場合の月に必要な費用を算出し、それをカバーするお給料やアルバイト料がもらえる就職先を見つけてください。

その上で「水道光熱費」「食費」「住宅費」など細かいところまで完全に夫と家計を分けてください。
もちろん、通帳も財布も別々です。

同じ屋根の下で生活しながら、完全に違う生活をスタートさせるのです。
なかなか離婚に応じない夫も、妻のこの行動は、離婚への序章だと必ず気づき、その気持ちもちゃんと伝わります。

収入がない専業主婦にとって、とてもハードルの高い対処法です。
しかし、夫との離婚が現実になったとき、あなたは誰の助けも借りず、自らの力で生きていかなければなりません。

そのための準備を少し早めに行なうだけです。

対処法その4「セックスしない」

離婚に同意しない夫は、ワガママで人の気持ちを全然考えません。
自分の都合のみで行動するため、離婚したいと訴えている妻とも簡単にセックスできます。

いや、むしろ自分の性欲を満たすためだけなら、妻の体調が悪くても寝たふりをしても気持ちを一切考えず、半ば強引にセックスします。
しかし、離婚に本気なら夫の要求に応えてはいけません。

対策としては、

  • 寝室を別にする
  • カギのかかる部屋に移動する
  • 子供や義両親と寝室を一緒にする
  • 夫と二人きりにならない
  • 夫とライススタイルを逆にする

等が有効です。
男女関係において、セックスは、大事なスパイスです。

そのセックスを妻が頑なに拒むということは、「離婚に対して本気だ」という事に夫もようやく理解するでしょう。

対処法その5「借金しない」

夫と離婚したいなら、今後一切、夫婦名義のローンを組んではいけません。
離婚時、とにかく面倒なのが、ローンなどの借金です。

また夫が離婚に同意しても、夫婦名義の借金があれば、夫との関係を完全に解消するのが難しくなります。
そのため、離婚を決意したその瞬間から借金は作らないようにしましょう。

しかし、夫は離婚について真剣に向き合っていないため、車やマンション、住宅を購入したいといってくるでしょう。
中にはローンを組むことで、物理的に離婚しづらい状況を夫も珍しくありません。

現在、住宅ローンなどで保証人になっている場合は、できるだけ早く専門家に相談し借金返済に向けて動いてください。
離婚時できる限り借金は少ない方が話がスムーズに進みます。

夫婦生活において、時に借金しなければならないこともたくさんあります。
しかし、それは夫婦が力を合わせともに人生を歩む覚悟があってこそです。

その覚悟がないなら借金は必要ありません。
離婚において借金はじゃまな存在です。

妻が必要な事に対し「借金しない」という強い意志を見せたら、夫も「妻は、自分との将来を一切考えていない」と、少しずつ離婚に理解してくれるでしょう。


その他にも離婚はただでさえ、面倒な問題が山積みです。

面倒な処理を避けたいからという理由だけで、離婚に同意しない夫もいます。
スムーズな離婚を望むのなら、これ以上の面倒を増やさないようにしましょう。

夫が離婚に同意するように準備しておくこと

離婚の同意を夫から得るため、妻ができる準備は次の通りです。

1、できる限り多くの証拠を残しておく

離婚を成立させたいなら、夫と離婚したい理由とその原因を証拠として残しておきましょう。
不倫や浮気の場合は、相手の人とのやり取りや肉体関係があったとされる写真や画像、メールやラインのやりとりなどが証拠として採用されます。

競馬やパチンコ、アルコールなどギャンブルや借金という場合は、ローン明細などをすべて取り寄せておきましょう。
DVの場合は、身体の傷やアザを写真で残し、専門家に相談するなどの方法で証拠が残ります。

モワハラの場合は夫の声を録音したり、日記をつけたり、さらには友達や専門家に相談することで記録として証拠が残ります。
DVやモワハラ、ギャンブル等の場合なかなか証拠を掴みにくく、また単独で行なうことで状況が悪化することもあるので慎重に行動しましょう。

可能であれば、第三者や専門家に相談するのが賢明です。
証拠があれば夫も逃げ場を失い、離婚に同意するでしょう。

また、万が一裁判や調停となった場合でも、証拠があればあなたの有利に離婚問題が解決します。

2、家族、友達に相談しておく

夫と離婚したい意志を身近な方々には伝えておきましょう。
いざという時に助けてくれる存在があれば、夫との話し合いも冷静に対応できます。

さらに、夫も妻が身近な人々にすでに離婚の意志を伝えていると分かれば、離婚に対し真剣な態度を示すはずです。

3.調停離婚、裁判離婚も準備している事を伝える

離婚になかなか応じない夫は世間体を何よりも気にする傾向にあるため、できれば誰にも知られずに事をおさめたいと考えるはずです。
そんな夫と早く離婚したいなら、調停や裁判離婚をちらつかせましょう。

調停離婚、裁判離婚となれば、夫はそのたびに仕事を休まなければなりません。
また自宅ポストには、裁判所から何度も郵便が届くのでご近所に知られてしまうリスクもあります。

その結果夫は、「職場にバレるかもしれない」「妻から離婚されそうになっている」等の噂が広まるのを恐れ、離婚に同意するでしょう。

3、財産分与の放棄も視野に

離婚になかなか応じない理由の一つに「財産を1円も、妻に渡したくない」と考えている夫も少なくありません。
そもそも妻の辛い気持ちを考えきれない夫なのですから、心もかなり小さくケチです。

そんな夫と1日でも1時間でも早く離婚したいなら、財産分与の放棄も覚悟しましょう。
そうなれば、離婚後かなり厳しい生活を余儀なくはされますが、それで夫から離婚同意が得られれば最高に幸せですよね。

とはいえ、現実的にはとても大変な覚悟なので、離婚の同意を得るまで離婚後の「生活をバックアップしてくれる協力者を見つける」「、収入源を確保する」「貯蓄を増やしておく」などの準備を進めておきましょう。

4、子供の気持ちを整理しておく

もし、夫婦の間にお子様がいるなら、子供の気持ちもしっかり確認しておきましょう。
あなたが、離婚後も子供と一緒に生活したいなら、子供にも離婚の理由を伝え一緒に生活したい意志も伝えましょう。

例えば、夫のモワハラや暴力、ギャンブル、嫁姑問題等が離婚の原因になっている場合でも隠さずお子様に話してください。
あまりにも幼い子供であれば、親の離婚を整理する事は難しいと思いますが、大人になったときに必ずあなたの気持は伝わります。

子供が親の離婚に同意し、誰と一緒に生活していくか、子供の口からはっきり夫に伝えられれば、夫は子供を理由に離婚を拒む事もできません。
子供にとってすごく辛い決断ではありますが、ないがしろにするのはもっと良くありません。

子供の将来のためにも子供とも真摯にむきあっておきましょう。

まとめ:夫と離婚したいけど、離婚に同意してくれない時の対処法

なかなか離婚に同意しない夫に対して、出来る事はまだまだあります。

時間と体力、メンタルはすごく必要ですが、諦めなければ、必ず夫と離婚できます。
もう一度、夫から離婚の同意を得る方法などをおさらいします。

夫が離婚に同意しない理由として考えられる事

・バツがつくのを恐れている/世間体など。
・妻の収入をあてにしている
・夫婦仲を修復できると思っている
・離婚は何かと面倒と思っている
・離婚で子供と離れるのがいや

離婚を真剣に伝えるための手段

・家を出る/別居する
・友達、上司、家族に協力してもらう
・家計を分ける
・セックスしない
・借金しない

夫から離婚同意を得るための準備

・できる限り多くの証拠を残しておく
・家族、友達に相談しておく
・調停離婚、裁判離婚も準備している事を夫に伝える
・財産分与の放棄も視野にいれる
・子供の気持ちを整理しておく

等があります。
離婚の同意がなかなか得られない夫との話し合いは、体力、メンタルともにかなり消耗します。

しかし、離婚したい夫との生活をこの先の何十年も我慢し続ければ、あなたは、確実に壊れていくでしょう。
大事な1度きりの人生をもう一度自分のために生きるためにも、夫との離婚を諦めず、やれる方法を見つけてください。

こちらで紹介した方法が、必ずしも有効とは言いません。
ただ、こちらで紹介した情報で少しでも離婚の可能性が得られるなら、もうすこしだけ踏ん張ってみてください。

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