調停申立ては早い者勝ち
離婚調停を有利に進めたいなら自分の側から申立てを行なうべきとされています。
先に申立てした側は「離婚したい」として手続きするので、調停委員からすると「家裁に頼ってまで離婚したいほどの状況なのだな」という同情的な印象を持つようになります。
さらに調停の申立書には離婚したい理由や事情を記載して提出しますから、それを読んだ調停員は多少なりとも先入観を持つことになるでしょう。
その為、調停を申立てられた側は印象が悪くなるので、離婚調停を有利に進めたいなら自分が先に申立てを行なうと有利に進めやすくなるわけです。
証拠があれば必ず提出
離婚調停を女性側が申立てる場合、夫の浮気や家庭内暴力(DV)、生活費を家計に入れないなどの事情が原因になるケースが多数見られます。
もし、そういった状況で離婚を決意したのなら、具体的な証拠があれば積極的に提出するようにしましょう。
特に、夫側が離婚に応じない、より多い慰謝料を得たい、子供の親権を獲得したい等のケースでは必要に応じて探偵会社などに調査を依頼して証拠を握っておくと有利に働きやすくなります。
夫婦の離婚はきれいごとでは処理できないものなので、自分側に有利に進めたいならそうした手段も駆使してみてはどうでしょうか。
感情よりも事実を優先
女性が離婚調停で調停委員に事情を説明する時、ついつい感情的になってしまう例が多々見られます。
確かに我慢に我慢を重ねた末の調停申立てのような場合、調停委員に自分の感情を吐露してしまう事もあるでしょう。
しかし、調停は家庭裁判所という公の場であり、調停委員は経験ある人ばかりですので、あまり感情に走り過ぎては自分に有利には働きません。
調停の場ではあくまでも事実を優先して説明するようにし、感情を露わにするのは最低限に抑えるべきです。
合意は焦らず時間を使う
離婚調停では離婚を成立させる為に様々な話合いを行ないます。
その中には慰謝料や財産分与、子供の親権・養育費などの問題も話し合われる事になるでしょう。
こうした問題は夫婦それぞれが譲らず、自分の主張に妥協しないと長引きやすいものです。
もしも、話合いが長引いてきたとしても、あくまで自分に有利に調停を進めたいなら焦らない事が大切です。
むやみに焦って自分の主張を強力に推し進めようとしたり、逆に途中で諦めてしまったのでは希望通りにはなりません。
話合いが自分の要求と違う方向に進んで行くようなら、一度「弁護士と相談しますので」といったように引いてみるという方法もあります。
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