新婚夫婦でも離婚は可能です。
結婚したばかりなのに離婚したいと考えたとしても、「俺はダメな人間なのか?」と落ち込む必要はありません。
離婚を早期に決断したからといって、それが即ちダメな人間とは限らないのです。
結婚する前は可愛らしく清楚で理想的な女性だと思っていたのに、結婚したとたん妻の性格が一変したという話は珍しくありません。
自分に合わない女性だと分かったのなら、早期に離婚を決断するという選択もあるのです。
妻が自分の思い描いていた女性と違うと感じているのに、いつまでも我慢して共に生活して行くのはお互いの為に良くないと考えるべきでしょう。
早期に離婚を決断するメリットは?
結婚後すぐに離婚を決断するメリットは、二人の間に子供がいないという点です。
子供がいる夫婦の離婚には親権や養育費の問題、子供自身に与える悪影響の問題などが発生します。
夫婦の相性が悪かったといっても、子供には何一つ責任はありません。
両親の側から見ても、自分の子供と離れ離れになるのはとても辛い状況です。
特に男性が親権を持つのは難しいケースが多いため、父親側が子供と別々の生活になる事は確実といっていいでしょう。
子供の問題以外にも、早期離婚には財産分与の問題がシンプルに解決しやすいというメリットがあります。
結婚したばかりの夫婦は二人で築き上げた財産が少ないため、財産分与問題が泥沼になる可能性が低くなるのです。
マイホームをこれから取得しようとする夫婦なら、住宅ローンの問題でトラブルが発生するのも避けられるでしょう。
早期に離婚を決意する場合に起こり得るお金の問題は、マンションへの引越し費用や、二人で購入した家具家電、車などの分与くらいですから比較的シンプルに解決できるはずです。
早期離婚は男性に不利になるの?
結婚したばかりで離婚を決断した場合、男性に対する世間の風当たりが厳しくなるケースもあります。
どういうわけか、世間では「離婚するのは男性側が悪いせいだ」という考え方をする傾向があるからです。
夫婦の問題は夫婦にしか分からないはずと思っても、周囲の冷たい目に押しつぶされそうになって「もう、どうでもいい」と自暴自棄になってしまう男性もいるようです。
そのため、離婚問題の処理に投げやりになってしま人もいるようですが、お互いの将来のためにもそれだけは絶対に避けるようにしましょう。
自分は悪くないという確信があるのなら、世間から批判的な目で見られたとしてもグッと我慢し、しっかりとした離婚準備と対策で自分側に有利な離婚を進めるべきです。
離婚の準備さえ十分に行えば、離婚理由も費用も必要なくスムーズに離婚を成立させる事ができるでしょう。
夫婦の離婚に理由は必要なのか?
協議離婚の場合、正当性のある理由は必要ありません。
妻と性格が合わない、価値観が違っている、生活スタイルが違う等といった理由であっても、互いが納得して合意に至れば離婚は成立します。
ただし、妻が離婚に反対して協議離婚や調停離婚が不成立になった場合、裁判離婚に至る可能性もゼロではありません。
離婚裁判になってしまった場合、離婚の正当な理由(離婚事由)が必要となりますので、法に適した理由を準備する必要があります。
離婚するために必要な理由とは?
裁判離婚になると、正当な理由がない限り離婚は認められません。
ここでいう「正当な理由」は以下のとおりです。
・妻の浮気や不倫(不貞行為)
・モラハラ(精神的な暴力)
・DV(家庭内暴力)
・アルコールや薬物への依存
・難病や回復の見込みのない精神病
・過剰な宗教活動や犯罪行為
・セックスレス
・借金や浪費による生活破綻
・配偶者の両親や親族との不仲
・正当な理由のない別居
・3年以上の生死不明 等
以上が法的に離婚を認められる理由(法定離婚事由)の主なものです。
結婚後のわずかな期間で離婚を決意したのなら、上記に当てはまるような理由があるのではないでしょうか。
妻を納得させるためにも、よく思い出してください。
独力では離婚に向けての十分な事前準備と対策がとれないと感じたのなら、離婚専門家に相談するという方法もあります。
離婚問題の専門家は数多くの離婚問題に対応してきたエキスパートで、豊富な知識と実績で対応にあたってくれます。
独りで悩んでいるより、専門家に相談したほうがスムーズに円満離婚に向けた準備ができるので依頼してみてはいかがでしょうか。
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