借金と離婚問題

連帯保証人(妻や両親)が見る離婚後の地獄と解決策

連帯保証人が見る離婚後の地獄と解決策

「離婚をするので連帯保証人から外れたい。」というような相談をする方が多いですが、その方法を知る前に連帯保証人である方が離婚した際に見る様々なケースを紹介しましょう。

残念ながら連帯保証人である人の離婚後の状況はとてもひどいものです。

離婚をした連帯保証人が見る地獄ケース1

まず、離婚の際に子どもの養育費の支払いと残りのローンの返済に同意し、自らの住宅から出て別のマンションに住むことになった元夫と連帯保証人である元妻のケースです。

当然ですが、離婚をしたからといって元夫の給料の額が変わることはありません。

それなのに離婚と同時に住宅ローンの返済に加え、新しいマンションの家賃そして子どもの養育費と出て行くお金が増えるため、元夫の生活は圧迫されます。

離婚時に支払いについて同意はしたものの、計画的な返済を続けることが難しく、挙句の果てには借金にまで手を出すようになるでしょう。

ただ、借金による借金はさらに生活を圧迫し連帯保証人である元妻へのローン返済の請求、そして競売の通知が届き家はすべて債権者の手に渡り一切の財産を失うことになります。

元妻は住む場所を奪われ、子どもとともに新しい居住地へ移ることになりますが、多額の借金を抱えている元夫からこれまで通り養育費を受取るのは厳しく元妻も生活のために借金を抱えることになるです。

離婚をした連帯保証人が見る地獄ケース2

自分の娘、息子が結婚後、新居を構えたいと相談されるとご両親は喜んで連帯保証人の依頼を受けるはずです。

なぜなら、まさか自分の娘息子が離婚という最悪の状況を迎えるとは想像しないからです。

夫婦が離婚し元夫がローン返済ができず、滞納が起ると連帯保証人であるご両親に返済請求が届くようになるでしょう。

その場合競売によって完済を目指しますが、それでも処理できなかった残債分に関しては連帯保証人であるご両親に支払い義務が生じるため、老後のためにとコツコツとためてきた貯金をすべて失ってしまうことになるでしょう。

借金の8割を一括返済すると連帯保証人が外れる?

以上のことからもわかるとおり、どのような理由であれ連帯保証人から外れることは出来ません。

離婚や離婚後の再婚、病気に別の借金を抱えているなどの状況であってもそれは変わらず、主債務者が返済できない状況に陥ると、変わって返済義務を果たさなければなりません。

ただ、今現在の連帯保証人にかわる連帯保証人を見つけることができ、かつ金融機関と交渉が成立すれば連帯保証人から外れる可能性はあります。

また残っている借金の約80%以上を一括返済でれば、連帯保証人から外れる許可が降りるかも知れません。

いずれの場合も債権者である関係金融機関による判断にゆだねられますのではっきりとした回答はできませんが、連帯保証人である方の離婚後の借金まみれの状況から逃れるためにも早急に担当者に相談することをオススメします。

借金やお金の問題で離婚を悩んでいる方

  • 借金が原因で離婚しそうな時
  • 家族に借金がある事を知られたくない!
  • 離婚を避ける為にお金を整理したい時
など、お金のトラブルの解決を考えているのであれば、こちらの方法を検討してみましょう。
借金と離婚問題を解決する方法は?